国際自然保護連合(IUCN)は13日、サンゴ礁をつくる「造礁サンゴ」の4割以上が絶滅の危機に瀕(ひん)しているとする報告書を出した。海水温の上昇が大きな脅威になっているという。アゼルバイジャンの首都バクーで開催されている国連気候変動会議(COP29)で公表した。
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世界の造礁サンゴ892種について、現在の状況や気候変動などによる将来の影響を考慮し、評価した。その結果、44%は絶滅危惧種に分類された。この割合は、2008年の前回評価の33%から10ポイント以上悪化した。
最大の脅威は気候変動による海水温の上昇という。IUCNのグレーテル・アギラー事務局長は「急速に変化する気候が地球上の生き物に深刻な影響を与えている」と強調する。
日本のサンゴにも危機
日本に分布する造礁サンゴも…